石上神宮
(天理市)神剣を祀る、日本最古の神社の一つである、石上神宮。古い歴史を誇る神社であると共に、物部氏や大和朝廷などとのつながりが深いです。日本最古の道である山の辺の道に鎮座していて、参拝者は鬱蒼とした杜の凛とした空気に包まれながら、国宝である拝殿にお参りします。鮮やかな苔が石垣や灯篭に生えて、堂々と境内を歩き回るニワトリの鳴き声が力強く響きます。 石上神宮の拝殿の他、境内にある出雲建雄神社拝殿も国宝であり、楼門も重要文化財です。もともと本殿はなく、古来から禁足地が崇拝の対象とされてきました。明治7年の発掘調査により、御神宝をはじめ、様々な重要文化財が禁足地から出土されました。古代から大切にされた聖地であり、神官は毎朝、拝殿で朝拝を行います。一般の方も朝拝に参加して、神官とともに祝詞を奉上し、祈りを捧げることができます。