国指定史跡ナガレ山古墳

(河合町) 『河合町史跡&古墳巡り御墳印帖プロジェクト』の御墳印にもなっています。  ナガレ山古墳は前方部を南に向けた前方後円墳です(墳丘長105m、後円部直径64m、前方部幅70m、後円部高8.5m、前方部高6.2m)。  5世紀初頭の築造。東側くびれ部には2列の埴輪列で区画された通路状遺構が確認されており、現在のところ全国で唯一の例です。後円部の埋葬施設は不明ですが、盗掘の際に廃棄された土の状況から粘土槨と考えられます。前方部でも埋葬施設(粘土槨)が確認されています。  出土遺物は円筒埴輪の他に、朝顔形埴輪、家形埴輪等の形象埴輪や供物を象った土製品、刀子形などの石製品、刀等の鉄製品、土師器など多種多様な遺物が出土しています。  東半分が埴輪列や葺石を復元した古墳築造時の姿、西半分が築造から1600年を経た現在の姿で整備され、対比して見ることができます。  また、後円部墳頂が馬見丘陵公園で最も高い地点であり、奈良盆地を一望にできる場所です。

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