廣瀬神社

(河合町)『日本書紀』天武天皇4年(675)に廣瀬の河曲に大忌神を祭らせたとあるのが廣瀬神社のことです。以来、戦国時代に途絶えるまで、毎年4月と7月に朝廷より勅使が遣わされ龍田の風神と共に祭祀が執り行われていました。  社伝では崇神天皇の時代に龍神が現れ、その龍神を祭ったのが起源とされています。廣瀬神社は奈良盆地の多くの河川が合流して大和川となる位置にあり、古代からの交通の要衝にあったことから、天武朝以前から祭祀が行われていた蓋然性は高いと考えられます。  主祭神は大忌神の異名を持つ若宇加能売命で水の神、五穀豊穣の神として県内外を問わず厚く信仰されています。  本殿は正徳元年(1711)に造営された一間社春日造で昭和63年3月22日に県指定文化財(建造物)に指定されています。  また、毎年2月11日に行われる「砂かけ祭」は大和の奇祭の一つとして有名です。平成21年12月11日に河合町指定無形民俗文化財に指定されました。

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