文化観光館「四弁花」
(安堵町)「四弁花」とは、安堵町が生んだ日本近代陶芸の巨匠である富本憲吉の作品に用いられた四弁花模様から由来しています。安堵町の観光発信の拠点として、富本憲吉の生家前にオープンしました。1階はギャラリー兼休憩スペース、2階は研修室としてご利用いただけます。 四弁花とは、富本の代表的な模様の一つ、四弁花の連続模様を用いた作品。四弁花のモチーフはテイカカズラという小さな白い五弁の花をつける蔓草で、自宅の玄関脇に植えられていたのをスケッチしたものである。子どもの頃、花の中心に糸を通して吹くと花弁が風車のように回ったという思い出のある花で、富本にとってはこれもまた身近な存在の植物であった。始め五弁で考案したものを四弁にして連続模様として使いやすくし、花弁のねじれを表現するために突端を中心に向かって折り曲げたりして、数種のものを創作している。(出典:奈良県・奈良県立美術館)